
Tableauで「今日までのデータだけを抽出したい」「今月フラグを作りたい」と思ったことはないだろうか。
そんな時に活躍するのが TODAY関数 である。
TODAY関数は、日付を自動的に「今日」に設定できるシンプルながら非常に便利な関数だ。
フィルター設定やスナップショット管理など、実務のあらゆる場面で使えるので、必ず押さえておきたい基本関数の一つである。
TODAY関数とは?
TODAY関数とは、今日の日付を取得してくれる関数だ。
例えば、今日が2022年6月19日だった場合に、計算フィールドでTODAY関数を使用すると下記のような値を返してくれる。

その日の日付を値として返してくれることがお分かりいただけると思う。
TODAY関数は単独で使うことはほぼ無く、他の日付データと比べて
「今日より前のデータは真(true)、今日以降のデータは偽(false)」
という判定のフラグを作る時に使用したり、IF文で活用するということが実務上は多い。
非常に簡単な関数だが、様々な場面で活躍してくれる。
TODAY関数の使用方法
TODAY関数の使い方はめちゃくちゃ簡単だ。

上記のようにTODAY()を記載するだけでOK。
()内に何か入力したくなるが、何も入力しないのが正しい。
この()内に何も入力しない関数は「今を表すNOW関数」や「ランキングのNo.を振ったりするときに使うINDEX関数」とかも同じだ。
TODAY関数を入力した計算フィールドをマークカードのテキストにドロップすると、下記のように本日の日付をビューに表示させることができる(あまりこんな使い方はしない(笑))

ちなみに、TODAY関数を下記のように「-1」を加えると今日を基準として足し引きした数だけ日付を操作できる。

上記はTODAY関数に「-1」をしているので、6月19日(これがTODAY関数で表示される日にち)の1日前の6月18日が表示されている。
TODAY関数はこのように、非常に簡単に使うことができる。
TODAY関数の活用シーン
TODAY関数の活用シーンとしては下記などが挙げられる。
- DATETRUNC関数と組み合わせて、今月というデータを作る
→DATETRUNC(”month” , TODAY())で今日の月を取得する(例えば、22年6月19日だったら、22年6月という日付データを取得する) - 今日までのデータを表示するためのフラグを作成する
→そのフラグをフィルターに使用し、予約日など、未来の日付まで含まれているデータを今日以前のデータに絞り込む - Tableau Prepでデータのスナップショット(データの履歴)を記録するための計算フィールドで使用する
→出力日という計算フィールドを作って、Tableau Prepから出力したデータがいつ出力されたデータなのかを記録するために使う
上記は実際に私が実務でよく使うTODAY関数の使用方法だ。
このような様々な活用方法があるので、ぜひ1つずつ覚えていって欲しい。
まとめ
今回はTODAY関数をご紹介した。
- TODAY関数は「今日の日付」を自動で返す関数
- 単独で使うより、IF文やフラグ作成などで活用されることが多い
TODAY()-1のようにして日付の加減算も可能- DATETRUNC関数と組み合わせれば「今月のデータ」なども簡単に抽出できる
- Tableau Prepではデータ出力日(スナップショット)記録にも利用可能
TODAY関数に関しては単独で使うことは多くないが、他の関数やフィルター用のフラグとして使うなど実務で使用する機会は多いので、是非覚えていってもらえたらと思う。
他の日付関数に関しては下記で紹介しているので是非参考にしてほしい。






