今回はダッシュボードにフィルターを表示させる方法について解説したいと思う。
初めてTableauでダッシュボードを作成する時に
「フィルター設定の仕方がわからない、、、」
という人は多いはずだ。私もその一人で全然わからなかった(笑)
実務でダッシュボードを作成する時には、ダッシュボードへのフィルター設定では基本となる設定がいくつかある。
今回はその1つであるダッシュボード上にフィルターを表示させる設定を手順に沿って説明していく。
説明するにあたり、説明用のダッシュボードは下記を使用する。
上記ダッシュボードはサンプルスーパーストアのデータを使用して
- カテゴリ・サブカテゴリ別売上ランキング
- カテゴリごとの顧客区分割合
の2つのシートを組み込んだものだ。
このダッシュボードに下記フィルターを設定して特定の都道府県にデータを絞り込んだ形でダッシュボードを分析出来るようにしていきたいと思う
- 都道府県
では実際に設定に入っていこう。
Step1:フィルター設定したい対象のフィールドをシートに追加する
ダッシュボード上にフィルターを表示させるためには、ダッシュボードに使用されているシートにおいて対象のフィールドがどこかしらの場所(列シェルフや行シェルフ、フィルター、マークカード等)で使用されている必要がある。
今回は都道府県フィールドをフィルターとしてダッシュボードに追加したいのだから、ダッシュボードに使用されている下記2つのシートのどちらかで都道府県フィールドが使用されている必要がある、ということだ。
- カテゴリ・サブカテゴリ別売上ランキング
- カテゴリごとの顧客区分割合
上記を見てお分かりになる通り、現状はカテゴリごとの顧客区分割合のシートには都道府県フィールドが一切使われていなかったので、下記のようにフィルター部分に都道府県フィールドを追加した。
これでシート上での設定は完了だ。
Step2:ダッシュボード上でフィルターを表示させる
次にダッシュボード上で設定を行う。
ダッシュボードにフィルターを表示させるにはダッシュボードの対象シートをクリックして下記のようなボタンを表示させる。
表示されたボタンの▼マークを押すと下記のようなダイアログが表示されるので、その中の「フィルター(I)」にマウスを合わせる。
そうすると上記のようにクリックしたシートで使われているフィールドがフィルターの選択肢として表示されるのだ。
今回フィルター設定したいフィールドは「都道府県」だから、下記のように都道府県をクリックする。
上記設定によって、下記のようにダッシュボード上に都道府県のフィルターが表示されるのだ。
これがダッシュボード上にフィルターを表示させる一連のステップだ。
実際はこの後に下記の設定を行い、フィルター設定を完了させる。
- フィルターの表示方法をドロップダウン式の表示に調整
- ダッシュボード全体にフィルター適用
- フィルタータイトルの調整
- フィルター設定しやすい配置へ移動
- フィルターの幅調整
- 適用ボタンの設定
- 関連値のみの設定
実際にフィルター設定をすべて完了させた場合は下記のような形が完成形となる(実際のダッシュボードではフィルターが2個以上あることが多いだろう)
上記全てのフィルター設定をそれぞれ説明しているとあまりに長くなりそうなので(笑)、それらはまた別の記事で解説したいと思う。
まとめ
今回はダッシュボードのフィルター表示の方法を紹介した。
ダッシュボード上にフィルターを表示させるためにはまずダッシュボードに組み込まれているシートにおいて対象のフィールドが使用されている必要があるので、それをぜひ覚えておいてほしい。
一連のフィルター設定を覚えてしまえば、ダッシュボードでのフィルター設定で困ることはほぼ無くなるはずだ。
今回紹介できなかった他のフィルター設定は次回以降の記事で紹介していきたいと思う。
オススメ書籍
使いやすいダッシュボードを作成するためには、ダッシュボードの作成に関する基本的な知識を把握することがとても重要だ。
「ダッシュボードは使われなければ意味がない」ので、以下に使いやすくわかりやすいダッシュボードを作成できるかがポイントで、そのためにダッシュボード作成に関する書籍を活用するのは良い選択肢だと思う。
私自身も下記2冊の本を繰り返し読んでダッシュボード作成の基礎と色遣いやダッシュボード設計のポイントを学んだ。
ダッシュボードの作り方の基礎を把握するには「Tableauによる最適なダッシュボードの作成と最速のデータ分析テクニック」がおすすめだ。ダッシュボードをまだあまり作ったことがない人はこの本を読みながら作ってみると良いだろう。
「データ視覚化のデザイン」の本はTableauの使い方の本ではないが、見やすく、わかりやすいダッシュボードを作れるようになるために非常に重要な要素が詰まっている本だ。
私はこの本で学んだおかげで劇的に見やすく、わかりやすいダッシュボードを作れるようになった。
「作成したダッシュボードがなんかごちゃごちゃしている、、、」などダッシュボードの質に悩んでいる人にはすごくお勧めだ。