Tableauでダッシュボードを作成していると、計算結果が「NULL（空欄）」になってしまうことがある。
見た目が不自然になるだけでなく、「データが欠落しているのでは？」と誤解されることも多い。
そんな時に役立つのが ZN関数 である。
NULLを自動的に「0」に変換してくれるため、経営数値や会計データなどを扱う実務で非常に重宝する関数だ。
ZN関数とは？
ZN関数は前述の通り、値がNULLの時に代わりに 0 を表示してくれる便利な関数だ。
簡易表計算の前年比成長率などでも使用されている。
例えば、利益率を表示した時に、売上=0のデータがあると、通常は下記の赤枠のように利益率がNULLとなり表示されない。
この表示のままだと、「ここだけ表示されていないのは何かがおかしいんじゃないか？」と気になる人も結構多い。
こういう時に、ZN関数が活躍する。
特に経営数値や会計関係のデータなどでは、NULLの場合に値が表示されないと困る場面が多々ある。
そのため、そう言う場合は下記のようにZN関数でNULLを０に置換することはよく行う。
ZN関数の使用方法
ZN関数の使い方は非常にシンプルでわかりやすい。
対象のメジャーや計算式を ZN関数 で括る（くくる）だけで完了だ。
ZN関数の使用シーン
ZN関数は非常にシンプルな関数ではあるが、下記の計算をする際によく使われる。
- 経営ダッシュボードでの予算実績管理における売上原価率、利益率
- 会計データや広告ダッシュボードなどの前月比の計算
- 簡易表計算の前年比成長率
要は「値がない状態＝NULLの状態で何も表示されないのは困る！」
という場面で、ZN関数は活躍するのだ。
まとめ
今回はTableauのZN関数を紹介した。
- ZN関数は「NULLを0に置き換える」ための関数
- 利益率・成長率・会計データなどで「NULLの場合に何も表示されない状態」を避けたい場面で活躍
- 使い方はシンプルで、ZN()でくくるだけ
ZN関数は前述の通り、簡易表計算の前年比成長率などでもよく使われており、LOOKUP関数やABS関数などと組み合わせてよく使われる。
私は、ZN関数がよくわかっていない時に、計算式にZNが入っているだけで思考が停止して計算式の意味が理解できないことが多かった（笑）
そのため、「ZN関数は何をしてくれる関数なのか？」を覚えておくだけでも、計算式の意味が理解しやすくなるのでおすすめだ。
Tableauの他の関数は下記にまとめているので、活用してみてもらえると嬉しい。