データ分析をしていると、「この文字を削除したい」「特定の文字を別の記号に変えたい」と思うことは多い。
そんな時に便利なのが REPLACE関数 である。
指定した文字を簡単に置換できるこの関数は、郵便番号や電話番号など、日常的に扱うデータのクレンジングに非常に役立つ。
知っておくだけで、文字列処理の手間をぐっと減らせる関数だ。
REPLACE関数とは?
REPLACE関数は、特定の文字を別の文字に置換できる文字列関数だ。
例えば、下記は「郵便番号」の各データにあるー(ハイフン)を、REPLACE関数で別の文字に置き換えた例だ
郵便番号の各値のー(ハイフン)が/(スラッシュ)に置換されたり、空文字(つなりハイフンを削除している)に置換されていることがお分かりいただけると思う。
このように、REPLACE関数は特定の文字を別の文字に置換したり、特定の文字を削除したりする時に便利な関数だ。
REPLACE関数の使い方
REPLACE関数の使い方は下記の通りだ。
REPLACE関数は下記3つを指定して使う。
- 対象の文字列
- 置き換える対象の文字列
- 置き換えたい文字列
先ほどの郵便番号のー(ハイフン)を空文字に置換した例(これはつまりハイフンを削除している)で具体的な使用方法を見てみよう。
前述した例では下記のように指定している。
- 置換対象のフィールド:郵便番号フィールド
- 置換して変更したい文字列:ー(ハイフン)
- ー(ハイフン)を何に変更したいか:空文字(””内に何も指定しないと空文字を指定したこととなる)
3.に関しては、郵便番号のー(ハイフン)を削除したかったので、””(ダブルクォーテーション)内に何も指定せず ”” のみとしている。
これにより、ー(ハイフン)を何もない状態に置き換える=削除する、というREPLACE関数の使い方となるわけだ。
その結果、下記のような形で郵便番号のー(ハイフン)を削除したデータを作ることができる。
これがREPLACE関数の具体的な使い方だ。
REPLACE関数の活用シーン
REPLACE関数の実務における活用は前述の例のように、特定の文字を削除する時に使うことが多い。
特に私の場合はBtoCのデータで、顧客がWEB上で入力した下記データのクレンジング等で利用している。
- 郵便番号のハイフン除去
- 電話番号のハイフン除去
特定の文字を置換したりするのは、実務では正直あまり使わないが、使用するデータによっては便利な場合があるかもしれない。
まとめ
今回は文字列関数の1つであるREPLACE関数を解説した。
-
REPLACE関数は、特定の文字を別の文字に置換できる文字列関数
- ①対象の文字列、②置き換える対象の文字列、③置き換えたい文字列の3つを指定して使う
-
「空文字("")」を指定すれば、文字を削除することも可能
他の文字列関数であるSPLIT関数やCONTAINS関数などに比べると実務上使う機会は多くないかもしれないが、自身の引き出しの1つとして覚えておくと役に立つ時が来ると思う。
より複雑なデータ置換などは正規表現を使用するREGEXP_REPLACE 関数を使うと実現可能だ。
Tableau関数一覧は下記にまとめているので、どんな関数があるかを是非参考にしてみてほしい。